この病気は、体質(遺伝的素因)が大きな要因ではありますが、親を恨んでも仕方ありません。若いうちから( 30歳代)コレステロ-ルや中性脂肪を下げておくことが大事です。動脈硬化というものは徐々に進行し、何十年かたって病気(脳血管障害や心筋梗塞など)を引き起こしてくるからです。
食事、運動、薬物療法がありますが、まずは前2者を実行しましょう。鶏卵、魚卵、卵を用いた食品ではマヨネーズやバター、肉の脂、シラスなどにコレステロールが多く含まれています。摂取量を減らしましょう。
戦後間もない頃は、鶏卵が最大の栄養源として重要視されましたが、今の時代は普通の食事でも栄養過多になってしまいます。卵を接種しすぎないこと、とくに高齢者は注意が必要です。運動療法は、高血圧の項で述べたものと同じです。
こういう話がありました。ある人が、この人は毎日1時間以上歩いているのですが、急にコレステロールの値が高くなったのです。
その原因は?”するめ”でした。歩行中に口寂しいので”するめ”ならいいだろうと、毎回一枚くらい食べていたのです。気をつけましょう。