SARS(Severe Acute Respiratory Syndrome) と呼ばれている疾患ですが、今のところその実態は不明なため、ややもすると過度に恐れられすぎてしまう病気の一つではないかと考えています。原因はウイルスだろうと多くの医者は思っており、そのため抗生物質は効果がないのは当然と理解していますが、じゃあどうしたらいいのかわからないというのが本音です。ただ一般的に言うと、免疫力のある状態、つまりは規則正しい生活、しっかり食べて、十分に眠る、この太古の昔から言い伝えられている状態が、ウイルス感染に抵抗する最も有効な手段であることは真実と考えます。この新しい?疾患?の詳細は毎日のように厚生省からインタ―ネットを通して伝えられていますので参考にしてください。
http://www.mhlw.go.jp/topics/2003/03/tp0318-1.html
最も大事な点は、最近2週間以内に海外(ベトナム、シンガポ―ル、中国、香港、カナダ)に出かけた方が38℃以上の発熱を起こした場合は、すぐに医療機関を受診することです。仕事が休めないとか、学校があるから病院には行かれないと思わないで、必ずすぐに受診してください。現段階では医療機関も有効な対策がすぐには施せないかも知れませんが、毎日新しい情報が届けられていますのでベストなアドバイスが受けられるはずです。いきなりマスクをかけらても怒らないで下さい。疑いがあるだけでもこの処置が必要なのですから。確かに4人の死亡者がでていますが大部分の方は軽快しており、その感染力もインフルエンザより弱いと思われます。この病気に罹っている方の9割は、患者との濃厚な接触のある医療従事者か患者の家族であることからも、このことがわかります。あまりマスコミの報道に惑わされないでください。
幸いと言ってはいけないのですが、イラク攻撃の後はこの病気の報道が激減しました。こんなもんです、マスコミは、いつも・・・。