甲状腺の病気は、あまりポピュラーではありませんが重要な病気です。
バセドー病とか橋本病とかいう病名を聞いたことがありませんか。喉の部位にある甲状腺というホルモンを分泌する臓器の病気です。
ホルモンが多く出る場合はバセドー病が多く、若い女性に多く見られます。主な症状は、体重減少、頻脈、動悸、情緒不安定、手の震えなどです。
ホルモンが少ない場合は橋本病が多く、中年以降の女性に多く見られます。主な症状は、全身(とくにまぶた)のむくみ(浮腫)、便秘、疲れ・だるさ感、気力減退などです。
それ以外には腫瘍があります。ほとんどが良性ですが悪性が疑われる場合は生検・手術も行われます。外見上、喉が腫れていると思われる方は一度エコー検査をお勧めします。この病気は男性も女性も同等にみられます。
当院では、血液検査でホルモンチェック、および原因となる自己抗体(膠原病の一種)を調べることができます。また甲状腺エコーで、バセドー病、橋本病の特徴をチェックします。さらに、甲状腺腫瘍のチェックも行います。万一悪性が疑われる場合には、表参道の伊藤病院にご紹介させていただきます。
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